冨士ダイス（6167）初値予想とIPO分析記事になります。東証2部というだけで買いが入りにくいのに仮条件のアップはきついですね。見てみましょう。上場規模はオーバーアロットメントを含めて約27億円と規模が大きいようです。公開価格を何とか割らずに初値を付ける程度の力しかなさそうです。
業種：機械
市場：東証2部
公開予定：06/25
ＢＢ期間：06/09～06/15
100株単位
公募株数 0株
売出株数 4,415,000株
合計株数 4,415,000株（44150枚）
※オーバーアロットメントによる売出し662,000株
想定価格 500円 ⇒ 5万円必要！
仮条件 500円～530円に決定
【幹事団】
野村證券
三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券 auカブコム証券
みずほ証券
SMBC日興証券
ＳＭＢＣフレンド
想定発行価格500円に対して、仮条件が引上げられ上限は530円となりました。
これに伴う吸収金額は約23.4億円となり、オーバーアロットメントを含めて約27億円と
なります。老舗企業なので実績はありますが、東証2部で仮条件アップはやや予想外です。
【2015年の東証2部上場銘柄】
ホクリョウ1384 公開価格460円⇒ 初値501円（+8.91％）
シーアールイー3458 公開価格3620円⇒ 初値3355円（-7.32％）
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昭和24年創業以来、超硬合金を用いた耐摩耗工具を専門に取り扱い、工具・金型に対する
高精度化、長寿命化のニーズに答え実績を出してきた企業です。
超硬合金を用いた耐摩耗工具およびその素材である超硬合金チップの製造販売を主たる
事業としており、国内17箇所、アジア５箇所（中国、タイ、インドネシア、インド、マレーシア）の
営業拠点に約100名の営業担当者を配置し、直接顧客を訪問することによって緊密なコミュニ
ケーションを図っています。
生産体制も自社にて一貫生産体制を取っており、ユーザー別に応じた様々なサイズ・形状の
工具・金型を効率的に生産することが可能な事が特徴であり強みとなります。
また取引先には輸送用機械、鉄鋼、非鉄金属、飲料缶に代表される金属製品から、
電機・電子部品、生産・業務用機械等に至るまで、幅広い業種があり対応も可能と
なっています。
円安による恩恵も受け業績は増益見込となっており、超高圧発生用工具や
超硬製金型類などが好調となっています。
デジタルカメラなどの光学素子成型用金型の売上は減少との事です。
冨士ダイス初値予想500円～580円
【幹事配分】
野村證券 3,752,900株
三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券220,700株
みずほ証券 220,700株
SMBC日興証券132,400株
ＳＭＢＣフレンド88,300株
【業績等の概要】
連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ2.8%増収の15,041百万円
連結会計年度の営業利益は前連結会計年度に比べ46.2%増益の1,020百万円
経常利益は前連結会計年度に比べ34.1%増益の1,088百万円
当期純利益は前連結会計年度に比べ26.5%増益の732百万円
【類似企業】
東邦金属（5781）PER80倍
富士精工（6142）PER8.66
日進工具（6157）PER13.58倍
日本タングステン（6998）PER11.02倍
ロックアップは90日間でロックアップ解除は1.5倍となります。
東証2部上場のOA込みで27億円吸収となり、株数も多いです。
IPO初値的に単価も安く儲かるとは思えないので、パスされる方も多いでしょう。
ただベンチャーキャピタル保有株は無く、ストップオプションも無いようです。
⇒ 冨士ダイス（6167）IPOが新規上場承認記事へ
PERは約12.04倍となり、配当は22円出るようです。
配当利回りが約4.1％となっており利回りは良いようです（配当性向50％目途）
個人的には初値よりもセカンダリー注視で行きたい銘柄だと考えています。
配当は3月末の1回となっており、まだまだ時間があります。
気が付ついてしまいましたが、ロックアップは株主1位と2位がかかっていないようです。
長期保有で少し申込をしてみるのもよいかも？
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