タウンズ(197A)がスタンダード市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。ファンド売出し100%のIPOなので不人気でしょう。
主幹事は大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券の3社が共同主幹事として務めます。
売出21,090,000株、オーバーアロットメント3,163,500株です。上場規模は想定発行価格440円から計算すると約106.7億円になります。海外販売も予定されています。
※タウンズ公式サイト引用
同社は感染症POCT分野で創業以来30年以上の実績がある企業です。
長きにわたり多くの製品を開発・販売し、世界に向けて高品質な製品の提供を目指しています。
2020年10月に新型コロナウイルス抗原検査キットの製造販売承認を得て「イムノエース®SARS-CoV-2」の販売を開始しています。現状においても国内のPOCT市場を牽引していると自負しています。
業績は2022年6月期に急激に伸びており新型コロナウイルス抗原検査キットが業績に関係していそうです。厚生労働省への売上が48.2%を占めています。
タウンズ(197A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 6月20日 |
市場 | スタンダード市場 |
業種 | 医薬品 |
事業内容 | 体外診断用医薬品、研究用試薬等の開発、製造及び販売事業 |
ブックビルディング | 6月05日~6月11日 |
想定価格 | 440円 |
仮条件 | 440円~460円 |
売出価格 | 460円 |
初値結果 | 430円(騰落率-6.52%) |
企業情報 | https://www.tauns.co.jp/ |
監査人 | EY新日本有限責任監査法人 |
項目 | 株数データ |
公募株数 | 0株 |
売出株数 | 21,090,000株 |
公開株数(合計) | 21,090,000株 |
オーバーアロットメント | 3,163,500株 |
上場時発行済み株数 | 100,000,000株 ※新株予約権の権利行使等により増加する可能性あり |
想定ベースの時価総額 | 約440.0億円 |
幹事団 | 大和証券(共同主幹事) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事) みずほ証券 SMBC日興証券 野村證券 SBI証券 静銀ティーエム証券 FFG証券 アイザワ証券 岩井コスモ証券 極東証券 東海東京証券 東洋証券 丸三証券 松井証券 マネックス証券 楽天証券 |
委託見込 | 大和コネクト証券 auカブコム証券 SBIネオトレード証券 DMM.com証券 |
タウンズ(197A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格440円を基に吸収金額を算出すると約92.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約106.7億円規模の上場となります。同社は感染症臨床検査用の抗原検査キットメーカーとして、創業以来30年以上の実績があります。
さまざまな分析技術を応用した体外診断用医薬品等を製造し国内を中心として海外にも販売しています。
※有価証券届出書引用
高品質な製品と顧客サービスを提供する企業として、医薬品卸売販売業者を通じてエンドユーザーとして病院及び開業医に販売しています。
また、WHOなどの国際機関や研究機関、バイオベンチャー企業などにも製品を提供しています。
※有価証券届出書引用
主力製品は、イムノクロマト法を利用することで特別な装置を必要とせず、患者のそばで迅速な診断を可能な抗原検査キットです。
他の検査手法としては例えばPCR検査が挙げられますが、PCR検査は検出する対象が核酸であるため、イムノクロマト法を利用した抗原検査キットの検出対象であるウイルスタンパク質とは性質が異なり、検査の特性・目的も異なります。
判定時間・手技の簡易さ・検査コストなどの観点から、感染症検査のマーケットのニーズにはイムノクロマト法を利用した製品がより適していると同社は考えているそうです。
※有価証券届出書引用
タウンズ(197A)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2016年4月14日、静岡県伊豆の国市神島761番1に本社を構えます。社長は野中雅貴氏(1975年6月11日生まれ)、株式保有率は30.82%(33,252,000株)です。EY新日本有限責任監査法人、日本総合研究所、みずほキャピタルパートナーズなど名だたる企業にお勤めだっようです。
従業員数272人で臨時雇用者133人、平均年齢38.6歳、平均勤続年数6.0年、平均年間給与7,206,997円です。
セグメントは体外診断用医薬品事業の単一セグメントになります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
CITIC Capital Japan Partners III, L.P. | 59,632,653株 | 55.26% | ○ |
野中 雅貴 | 33,252,000株 | 30.82% | ○ |
Ariake-T1 投資事業有限責任組合 | 6,000,000株 | 5.56% | ○ |
株式会社くふうカンパニー | 3,000,000株 | 2.78% | × |
Ariake Secondary Fund I LP | 600,000株 | 0.56% | ○ |
CCJP III Co-Investment, L.P. | 367,347株 | 0.34% | ○ |
内山 義雄 | 164,736株 | 0.15% | △ |
上位株主には180日間(2024年12月16日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
新株予約権を保有する野中雅貴氏、内山義雄氏、遠藤佳孝氏およびその他役職員229名にも同様にロックアップが適用されいます。こちらも解除倍率設定はありません。
親引けはありません。
タウンズ(197A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件が440円~460円に決定し上場による吸収金額は最大で約111.6億円、時価総額は約460.0億円になります。
ファンド大型出口案件にも関わらず想定発行価格から仮条件上限が20円引き上げられました。某紙も驚いているようです。
業績規模は大きいがコロナ特需が終わり減益の可能性があるため、上場時のデータだけで判断するのは危険のようです。
上場承認時は業績好調で財務も良好、さらに利益超過で高配当となっています。現在の配当を維持できれば機関投資家需要も多そうですが少し微妙みたいです。
大手予想も慎重なので私は消極的なブックビルディングにしておきたいと思います!
修正値420円~460円
最終予想450円
※注目度A
業績を確認すると2024年6月期の単独予想を確認することができました。売上175.53億円となり前期比12.00%増、経常利益77.41億円となり前期比56.29%増となります。
四半期利益は55.50億円となり前期比82.93%増を予想しています。
公開価格が460円決定の場合の指標はEPS55.51からPER8.29倍、BPS134.30からPBR3.43倍になります。配当金は27.75円予想のため配当利回り6.03%になります。※11.1円は記念配
アストロスケールホールディングスはファンド出資が多くても買われましたが、創業37年以上経過した老舗の医薬品関係の企業が人気だとはちょっと思えません。
公開価格割れしなくても1単元あたりの利益は低いと思うのでブックビルディングに参加する意欲が個人的にありません。正直これから成長できるとは考えられませんよね。
新型コロナとインフルエンザの同時検査キットの売れ行きが好調みたいですが、他社でも取扱いがあるため新味がありません。
財務面の心配がない企業なのでIPOに当選したら買いたいと思います。ただ減益懸念がある企業の株は魅力がないと考えています!
同社は業績好調となっていますが類似企業は苦戦している企業が多いようです。コロナ特需はもう終わってますからね。
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
大和証券(共同主幹事) | 11,599,500株 | 55.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(共同主幹事) | 5,462,300株 | 25.90% |
モルガン・スタンレーMUFG証券(共同主幹事) | 2,340,900株 | 11.10% |
みずほ証券 | 274,100株 | 1.30% |
SMBC日興証券 | 210,900株 | 1.00% |
野村證券 | 210,900株 | 1.00% |
SBI証券 | 210,900株 | 1.00% |
静銀ティーエム証券 | 105,400株 | 0.50% |
FFG証券 | 105,400株 | 0.50% |
アイザワ証券 | 63,300株 | 0.30% |
岩井コスモ証券 | 63,300株 | 0.30% |
極東証券 | 63,300株 | 0.30% |
東海東京証券 | 63,300株 | 0.30% |
東洋証券 | 63,300株 | 0.30% |
丸三証券 | 63,300株 | 0.30% |
松井証券 | 63,300株 | 0.30% |
マネックス証券 | 63,300株 | 0.30% |
楽天証券 | 63,300株 | 0.30% |
このIPOは不参加でもいいかもしれません。ファンド売出し100%案件なので個人投資家には不人気でしょう。
気になるのは利益の大きさです。利益から考えると投資妙味がありそうです。
とりあえず仮条件待ちでよさそうです!単価も低いため資金の準備も必要ありませんからね。
同日上場も複数銘柄あるため微妙案件はパスしてもいいと思います。配当金は出るみたいです。
moomoo証券のキャンペーンを調べてみると紹介プログラムが追加されていました。考えて参加すると大きな利益になりそうです!
米国株又は日本株が当たるキャンペーンはそのまま継続となっています。10万円分の株が当たるCPになります。下記記事に詳しくまとめています。
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
コージンバイオ(177A) | PER13.89倍 | PBR2.13倍 |
カイノス(4556) | PER8.84倍 | PBR0.78倍 |
ミズホメディー(4595) | PER10.85倍 | PBR2.11倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2019年4月26日~2024年10月25日 | 4,907,918株 | 60円 |
2019年4月26日~2024年10月25日 | 3,000,000株 | 60円 |
ストックオプション(新株予約権)は7,907,918株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数100,000,000株に対する新株予約権の割合は7.91%に相当します。新株予約権による潜在株式数は7,907,918株です。
タウンズ(197A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
タウンズのIPOは高配当なら参加しますけど配当に魅力がなければスルーするかもしれません。ファンド案件が買われる地合いではないと思います。今年上場のファンド案件だった株は売り損ねてまだ持ってます。
※タウンズ公式サイト引用
老舗感ある銘柄で新型コロナウイルス感染症がなければ上場できたかどうか怪しIPOだと思います。
既存のイムノクロマト法に加えて、高付加価値な次世代の検査技術の開発に取り組んでいるそうなので次にヒットする商品もあるかもしれません。
ただ業績よりもファンド持ち分が多く投資したいとなかなか思えません。
競合を調べると海外メーカーや国内後発メーカーなどで価格を重視した製品の市場投入が見られるそうです。同社製品の信頼レベルがポイントとなりそうですね。
上場ゴール?と個人的に感じるため積極的にIPOに参加することはないと思います。
LEVECHY(レベチー)で1周年記念特別キャンペーンが発表されました。これは参加しておきたいと考えています。
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高利回りファンドを提供しているのにさらに利回りアップになるため今回は積極的に参加したいと思います。あとは資金ですね。
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