マネーフォワード(3994)初値予想とIPO分析記事になります。「西本WismettacHD」と「テックポイント・インク」との上場が重なっていますが、同社が一番注目されていると思われます。家計簿アプリで利用者が500万人超となり、フィンテックサービスと言ったテーマ性もあります。そして赤字!それでも注目されているのはなぜ?
業種:情報・通信業
市場:東証マザーズ
公開予定:09/29
BB期間:09/13~09/20
100株単位
公募株数 1,617,700株
売出株数 931,000株
合計株数 2,548,700株(25487枚)
想定価格 1,330円 ⇒ 13.3万円必要!
仮条件 1,350円~1,550円
公開価格 09/21に決定予定です
【幹事団】
SMBC日興証券(共同主幹事)
マネックス証券(共同主幹事)
SBI証券
みずほ証券
東海東京証券
静銀ティーエム証券
いちよし証券
マネーフォワードIPO幹事配分と類似企業を考察
仮条件上限が引き上げらあれ1,550円となりました。
これに伴う吸収金額は約39.5億円、オーバーアロットメントを含めて約45.4億円となります。
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平成24年12月に自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」の提供を開始。
地域展開としては東京本社、札幌、名古屋、大阪、福岡に支店を構えています。
さらに、全国の金融機関や各種サービス提供事業者、会計事務所、地方自治体、商工会議所等の多様な事業パートナーとのアライアンスも広範囲で提携をし、事業拡大に勢いがあります。
事業はPFMサービスとMFクラウドサービスがあり、PFMサービスでは自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」を中核に、各種サービスを通して個人のお金に関する悩み・課題を解決することを目的に運営しています。
そもそもマネーフォワードとは、複数の口座残高の一括管理や、取引履歴を食費や光熱費などのカテゴリに自動で分類・グラフ化を行うなどの基本的な機能を無料で使うことが出来るサービスです。
プレミアムユーザーとして月額約500円の有料課金を行うと、詳細分析機能、金融関連サービス11件以上の連携、1年以上前の過去データの蓄積機能、将来シミュレーション機能、家計診断による節約ポイントの把握などの上位機能の利用が可能になります。
MFクラウドサービスでは、中小企業の経営及びバックオフィス業務を大幅に効率化、さらに経営状況をリアルタイムで把握することにより、経営のPDCAサイクルを加速化し、経営状況を改善することを目的に提供されているクラウド型ERPのサービスプラットフォームを行っています。
現在ではMFクラウド請求書、MFクラウド給与、MFクラウド消込、MFクラウドマイナンバーなど多岐にわたるサービスも展開しAPI連携していくことでサービス向上を狙うそうです。
マネーフォワード初値予想1,850円
【幹事配分株数】
SMBC日興証券(共同主幹事) 946,700株
マネックス証券(共同主幹事) 461,000株
SBI証券 137,500株
みずほ証券 24,200株
東海東京証券 24,200株
静銀ティーエム証券 16,100株
いちよし証券 8,000株
※別途931,000株の売出し株は主幹事割当
【業績等の概要】 平成27年12月1日~平成28年11月30日
売上高1,542,178千円(前事業年度比249.1%増)
営業損失876,538千円(前事業年度は営業損失1,120,330千円)
経常損失882,592千円(前事業年度は経常損失1,133,819千円)
当期純損失888,972千円(前事業年度は当期純損失1,142,110千円)
第6期第2四半期連結累計期間(平成28年12月1日~平成29年5月31日)
売上高1,202,827千円
営業損失675,639千円
経常損失679,453千円
親会社株主に帰属する四半期純損失は683,328千円
【類似企業】
アイリッジ(3917)PER61.57倍 PBR10.55倍
ラクス(3923)PER51.9倍 PBR15.25倍
ビーブレイクシステムズ(3986)PER40.13倍 PBR6.42倍
マネーフォワードIPOのロックアップとストックオプション
ロックアップ期間は90日間と180日間に分かれています。90日分についてはロックアップ解除倍率1.5倍になります。詳しく知りたい方は新規上場承認記事で確認をお願いします。
⇒ マネーフォワード(3994)IPO新規上場承認記事へ
ベンチャーキャピタル出資があり、ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合の2,898,040株(保有率14.9%)が大きいようです。
ロックアップは殆どのVCに適用されるため、初値段階ではさほど影響はないかもしれません。
ストックオプション総数は2,783,240株存在し行使期限を迎えているのは2,161,400株です。
(発行価格は24円~1,505円まであります)
株主優待や株主配当金の設定はありません。
EPS-59.91となりPER算出できません。
上場時発行済み株式総数18,279,400株を基に時価総額を算出すると約283億円です。
2017年11月期の業績予想は単体比較で売上73%増(今期連結)、経常利益は10億600万円の赤字予想になります。
売上は拡大になりますが、大きく赤字見込みです。
システム改良やテレビCMの導入による先行投資が赤字の原因になるようですが、せめて黒字化出来れいれば初値もさらに良かったように思います。
企業側も資金をなるだけ早く確保したい理由もあるのかもしれません。
スマートフォンやビッグデータ等を活用したフィンテック技術に注目が集まっているため、公開価格割れは無いと思いますがどうでしょうか。
数年前より上場のニュースが出ていたためIPOに参加したい投資家は多いと思います。
セカンダリー参戦者はいかに?
話題性で盛り上がるタイプのIPOだと思いますが、ロックアップ1.5倍のVC放出が無ければそこそこ株価の維持はありそうです。
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