STG(5858)のIPOがグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。TOKYO PRO Marketからの昇格案件となっています。
主幹事はみずほ証券が務め公開株数310,500株、オーバーアロットメント46,000株です。上場規模は想定発行価格1,870円から計算すると約6.7億円になります。
※STG公式サイト引用
同社は早くからマグネシウムビジネスに参入し、危険で加工が難しいと言われるマグネシウムの取り扱いに強みを持つ企業です。ニッチ市場になり参入障壁が高いと言われています。
加工やコスト低減のノウハウ・アイデアを有し、競争優位性及び従来の主力素材であったアルミニウムと比較して高い利益率を実現しているそうです。
HEV(ハイブリッド車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)、BEV(電気自動車)、FCEV(水素燃料電池車)などの車両の動力に電気を使って走行する「電動車等」の拡大の肝となる製品を作っている企業になります。
マグネシウム合金は取り扱いが難しく高い技術力等が求められるため国内における類似企業が少ないようです。競合は海外部品メーカーになるようです。
事業的にスタンダード市場か?と思いましたがグロース市場でした。
STG(5858)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 3月21日 |
市場 | グロース市場 |
業種 | 非鉄金属 |
事業内容 | マグネシウム及びアルミニウムダイカスト製品の製造・販売 |
ブックビルディング | 3月05日~3月11日 |
想定価格 | 1,870円 |
仮条件 | 1,820円~1,920円 |
公開価格 | 1,920円 |
初値結果 | 3,215円(公開価格1.67倍) |
企業情報 | https://www.stgroup.jp/ |
監査人 | EY新日本有限責任監査法人 |
手取金の使途 |
|
項目 | 株数データ |
公募株数 | 150,000株 |
売出株数 | 160,500株 |
公開株数(合計) | 310,500株 |
オーバーアロットメント | 46,000株 |
上場時発行済み株数 | 988,400株 ※公募分を含む |
想定ベースの時価総額 | 約18.5億円 |
幹事団 | みずほ証券(主幹事) SBI証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 岡三証券 リーディング証券 |
委託見込 | SBIネオトレード証券 岡三オンライン |
STG(5858)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格1,870円を基に吸収金額を算出すると約5.8億円となり、オーバーアロットメントを含めると約6.7億円規模の上場となります。同社グループは軽量化金属部品の製造加工事業を行っています。STG及び連結子会社4社により構成されています。
実用金属で最も軽いマグネシウムを中心とした製造加工を得意とし、金型の設計・製造、金属部品の鋳造、機械加工、ショットブラスト、仕上げ、化成処理、塗装、組立までを行う事業を展開しています。
2021年3月にアルミニウム成型品の製造販売を行うSTX PRECISION (JB) SDN. BHD.(マレーシア)を買収し、2023年3月期においてはアルミニウムダイカスト48%、マグネシウムダイカスト43%の売上比率となっています。
※有価証券届出書引用
アルミニウムダイカストについてはSTX PRECISION (JB) SDN. BHD.を中心に品質を維持しつつ、軽量化とコストダウンを図ることを目的としたグローバル企業に製品を供給しています。
マグネシウムダイカストについては、特に電気自動車やハイブリッド車など、燃費効率を上げるために徹底した軽量化を追求する自動車業界での需要が強いそうです。
さらに同社がこれまで培った「精密成型」技術力をもとに様々な製品への活用が見られるそうです。
※有価証券届出書引用
同社グループの強みは、マグネシウム合金による部品の生産において様々なバリエーションの最終製品への部品提供が出来る技術力にあります。
日本のみでなく中国・タイ・マレーシアに工場があることから、グローバル化が進むメーカーの生産体制に対応できることも競争力に繋がっています。
さらに、アルミニウム合金による部品も生産していることから、顧客が求める様々なニーズに対応出来る体制となっているそうです。
※有価証券届出書引用
STG(5858)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は1982年6月21日、大阪府八尾市山賀町六丁目82番地2に本社を構えます。社長は佐藤輝明氏(1966年10月24日生まれ)、株式保有率は31.91%(264,000株)です。従業員数61人で臨時雇用者9人、平均年齢45.4歳、平均勤続年数11.7年、平均年間給与4,301,000円です。連結従業員数は728人で臨時雇用者は161人です。
連結のセグメント別従業員数は金属部品鋳造及び加工事業716人(臨時161人)、全社共通12人(臨時0人)です。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
佐藤 輝明 | 264,000株 | 31.91% | ○ |
TNP中小企業・ベンチャー企業成長応援投資事業有限責任組合 | 119,300株 | 14.42% | ○ |
佐藤 武幸 | 77,800株 | 9.40% | ○ |
三菱UFJキャピタル株式会社 | 70,000株 | 8.46% | ○ |
兼光 喜彦 | 40,000株 | 4.83% | ○ |
ごうぎんキャピタル3号投資事業有限責任組合 | 40,000株 | 4.83% | × |
森田 泰成 | 34,000株 | 4.11% | ○ |
上位株主には180日間(2024年9月16日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
売出人のTNP中小企業・ベンチャー企業成長応援投資事業有限責任組合と三菱UFJキャピタル株式会社は90日間(2024年6月18日まで)のロックアップ付与、ロックアップ解除倍率が発行価格の1.5倍以上となっています。
ごうぎんキャピタル3号投資事業有限責任組合は売出株で全株式を処分します。
親引けはありません。
STG(5858)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。仮条件範囲が1,820円~1,920円に決定し上場による吸収金額が最大約6.8億円、時価総額は約19.0億円になります。
競合が少ない事業のため評価できる反面、事業規模が大きいとは言えず機関投資家のターゲットにはなりにくい、さらに個人投資家の資金も向かいにくいマイナーなビジネスとなっています。
IPOが終われば値動きが地味になることが予想され出来高が細るイメージがあります。
機関投資家は同日上場(予定)のトライアルHDに資金を向かわせるため個人投資家主体のIPOになりそうです。成長イメージがつかみにくくセカンダリーが盛り上がるのかは微妙です。
大手予想はTOKYO PRO Marketで売買された価格(3,250円)が参考になるのでは?と考えているようです。
修正値3,000円~3,500円
最終予想3,250円
※注目度B
業績を確認すると2024年3月期の連結予想を確認することができました。売上52.20億円となり前期比11.44%増、経常利益2.90億円となり前期比1.75%増となります。
四半期利益は1.95億円となり前期比2.09%増を予想しています。
公開価格が1,920円決定の場合の指標はEPS234.46からPER8.19倍、BPS1,780.44からPBR1.08倍になります。配当金が25円予定されているため配当利回り1.30%です。
マグネシウム合金を扱う企業が少ないため優位性があると言われていますが、ニッチ過ぎるため成長期待で買われるには材料不足かもしれません。
上場規模が小さいことの他にはIPO空白期間があるため投資資金を呼び込みやすいことくらいでしょう。VC出資分は初値後の売買となっていることから初値はつり上がりやすいと考えられています!
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
みずほ証券(主幹事) | 279,500株 | 90.02% |
SBI証券 | 15,500株 | 4.99% |
楽天証券 | 3,100株 | 1.00% |
マネックス証券 | 3,100株 | 1.00% |
松井証券 | 3,100株 | 1.00% |
岡三証券 | 3,100株 | 1.00% |
リーディング証券 | 3,100株 | 1.00% |
TOKYO PRO Marketからの市場変更(昇格)案件になります。直近の売買は2022年6月に3,250円という価格が付いています。出来高は3,000株でした。
VC出資もあるようですが上場による吸収金額が低いため初値利益が見込めるかもしれません。利益水準は低めですが上場規模も小さめとなっています。
事業的にIPOではあまり人気がないと思います。
資金的な余裕があれば参加するスタンスでよさそうです!
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
大紀アルミニウム工業所(5702) | PER15.22倍 | PBR0.68倍 |
東邦金属(5781) | PER437.67倍 | PBR1.21倍 |
日本タングステン(6998) | PER13.23倍 | PBR0.52倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2018年4月02日~2026年4月01日 | 51,000株 | 1,800円 |
2023年7月29日~2028年7月28日 | 41,000株 | 3,350円 |
ストックオプション(新株予約権)は92,000株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数838,400株に対する新株予約権の割合は10.97%に相当します。新株予約権による潜在株式数は92,000株です。
STG(5858)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
STGのIPOはとりあえず参加する方向で考えています。証券会社のTOKYO PRO Market情報データでは2024年3月期の年間配当が25円予想なので想定ベースで配当利回り約1.34%になります。※今後修正される可能性があります
※STG公式サイト引用
同社の上場は知名度を高め取引先を増やすことも課題になるようです。
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特に自動車分野のような裾野の広い産業からの受注を高めることで、上場後は売上を伸ばしていくそうです。また現在は円安となっていることから業績が堅調となっているようです。
円高だと見た目の業績が落ち込むようですね。
3月上場分のIPOが続々登場しています。地合いが良いためこの機会に利益を稼いでおきましょう。
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