ファインズ(5125)とグラッドキューブ(9561)、キットアライブ(5039)IPOの上場直前の初値予想と東京証券取引所から発表された気配運用を調べました。
3社同日上場になり、地合いが日々悪化中なのでIPOに当選した方はハラハラしているかもしれません。セカンダリーに資金が入るのか見ものだと考えています。
※ファインズ公式ページ引用
まずはファインズから確認したいと思います。東京証券取引所から発表された気配運用は下記のようになります。
項 目 | 気配運用の内容 |
板中心値段 | 1,800円(公募・売出価格) |
上限値段 | 4,140円(更新値幅90円、更新時間10分) |
下限値段 | 1,350円(通常の更新値幅、更新時間3分) |
注文受付価格の範囲 | 450円以上、7,200円以下 |
動画を活用したマーケティング支援を行い、動画配信プラットフォームサービスの「Videoクラウド」に注力している企業です。
専用のプラットフォーム上で動画配信や分析・改善など一気通貫したサービスを提供しており、新奇性も確認されています。
業績が急拡大しベンチャーキャピタル出資もないことからIPOでは人気になると予想されています。また利益率が高いことから来期業績も期待できそうです。
上場規模は約21.1億円、時価総額約80.8億円になりPERは15.9倍になります。類似企業比較では妥当だと思いますが想定発行価格から11.8%も公開価格が引上げられ、今の市場では少し割高感もあるかもしれません。
また、親引けが上限の31%にとどまったことからイメージ的にあまりよくありません。資金流入はあると思いますがややトーンダウンか?といった感じです。
上場内容や業績などについては下記記事でまとめています。
ファインズの上場データと初値予想を考察
ファインズ(5125)の上場直前の初値予想はこうなる!
ファインズIPOの上場直前の初値予想を調べてみました。同日上場の3社の中では一番人気だと考えられます。大手の上場直前の初値予想は2,350円となっています。
実は3回も予想値が修正され前回が2,500円前後に修正されていました。そして直前予想はさらに下げられています。
上場規模が他の銘柄よりも大きく、9月末権利付き最終日のため資金分散の影響を受けやすいようです。考えてみれば私自身も優待獲得に資金を割り振っているためカツカツです。
確かに上場日に恵まれているとは言えません。
投資市場は軟調な状況となっているため、eWeLL(イーウェル)のように資金が大きく入るとは言い難い状況だと思います。
セカンダリー投資はより難しいと考えていたほうがよさそうです。
グラッドキューブ(9561)の上場直前の初値予想と気配運用について調べました
グラッドキューブはネット広告運用代行を行い、付随するサービスでアクセス解析などを行えるサービスを提供しています。※グラッドキューブ公式サイト引用
また、サイト制作やコンテンツ制作、コンサルティングなど包括的にサービスを提供できる強みがあります。
東京証券取引所から発表されたグラッドキューブの気配運用は下記のようになります。
項 目 | 気配運用の内容 |
板中心値段 | 960円(公募・売出価格) |
上限値段 | 2,208円(更新値幅48円、更新時間10分) |
下限値段 | 720円(通常の更新値幅、更新時間3分) |
注文受付価格の範囲 | 240円以上、3,840円以下 |
大手の上場直前の初値予想は1,400円となっています。
業績が好調に推移し来期予想が非常に気になる銘柄です。IPOとしての新奇性はありませんが2割増収に魅力があります。
SaaS事業も行っているため中長期的には面白いかもしれません。ただVC出資がありロックアップ解除倍率1.5倍の1,440円以上は警戒が必要だと考えらています。
仮条件が上振れとならなかったのはネガティブサプライズと某紙が伝えています。今となれば割高な株価設定とはならず良かったのかもしれません。
実力ある企業なので初値不安はないと思います。上場規模は約14.1億円、時価総額約75.7億円となります。PERは23.3倍です。
ファインズとどちらに資金が入るのか楽しみにしておきたいと思います!
上場内容や業績などについては下記記事でまとめています。
グラッドキューブの上場データと初値予想を考察
キットアライブ(5039)の上場直前の初値予想と気配運用について調べました
キットアライブは札幌証券取引所のアンビシャス市場に上場します。地合いが悪いため地方にまで資金が回らないようですね。※キットアライブ公式サイト引用
初値予想もかなり下がり、せっかくIPOに当選した公募組は悲しい現実が待っているのかもしれません!
札幌証券取引所から発表されたキットアライブの気配運用は下記のようになります。
項 目 | 気配運用の内容 |
板中心値段 | 1,410円(公募・売出価格) |
上限値段 | 3,245円(更新値幅71円、更新時間10分) |
下限値段 | 1,058円(通常の更新値幅、更新時間5分) |
注文受付価格の範囲 | 353円以上、5,640円以下 |
大手の上場直前の初値予想は1,500円となっています。
キットアライブはセールスフォース(Salesforce)を基盤としたシステム開発を行っています。通常であれば爆上げ銘柄だと思いますが、地方上場でテラスカイ(3915)が実質的には親会社になるため投資家の評価もわかれそうです。
上場後は持ち分法適用会社になりますが、どうせ投資をするなら親会社のほうがいいのではないか?との観測も出ているようです。
テラスカイと事業内容が酷似し割安感もあまり感じられない銘柄だと言われています。
直近の業績は規模こそ低めですが、利益が出ているためこの調子で業績が拡大すれば近いうちに純利益1億円超えも可能だと思われます。
上場のための費用も重荷だと思いますが、中小企業など予算規模が小さい案件を専門に取り組むことで売上の確保はできそうです。利益率は悪くなりますが、地方であればTOPレベルのサービスを必要としないケースも多いはずです。
また上場規模は約4.4億円、時価総額約17.7億円となります。PERは22.9倍と東証グロース市場に上場する類似企業とあまり変わりありません。
上場内容や業績などについては下記記事でまとめています。
キットアライブの上場データと初値予想を考察
いよいよ2022年9月の上場ラッシュが始まります。9月前半のIPOには資金が入り公募組は大きな利益を得られたと思います。セカンダリーにも資金が入りイベント化できました。
しかしFOMC以降流れが急激に変化し株式市場は軟調となっています。マザーズ指数も700ポイントまで下落し新興市場の勢いがなくなってきているようです。
明後日もIPOは続くため何とか3銘柄とも公開価格を超えて欲しいと願うばかりです!
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