キッズスター(248A)がグロース市場に新規上場承認されたのでご紹介したいと思います。面白そうなIPOが登場し利益が狙えそうです。ただ複数銘柄が同日上場のため初値パフォーマンスは落ちると思います。
主幹事は岡三証券が務め公開株数700,000株、オーバーアロットメント100,000株です。上場規模は想定発行価格2,560円から計算すると約20.5億円になります。
※キッズスター公式サイト引用
業績の割に上場規模が大きいようです。
クックパッドの出資により設立されMBOにより独立しています。その後、くふうカンパニー(4376)の連結子会社になっています。
現在の親会社は「くふうカンパニー」です。
ごっこランドをご存知ない方はYouTubeで確認してみると良いかもしれません。サービスイメージがわかると思います。殆ど無料で利用できるため人気があります。
キッズスター(248A)IPOの上場基本データと引受幹事について調べました
項目 | 上場基本データ |
上場日 | 9月26日 |
市場 | グロース市場 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | ファミリー向け社会体験アプリ「ごっこランド」の開発・運営及びイベントの企画・運営、子ども向けプロダクトを通じた、企業・団体の事業開発支援 |
ブックビルディング | 9月09日~9月13日 |
想定価格 | 2,560円 |
仮条件 | 2,100円~2,560円 |
公開価格 | 2,560円 |
初値結果 | 2,210円(騰落率-13.7%) |
企業情報 | https://www.kidsstar.co.jp/ |
監査人 | 太陽有限責任監査法人 |
手取金の使途 |
|
項目 | 株数データ |
公募株数 | 700,000株 |
売出株数 | 0株 |
公開株数(合計) | 700,000株 |
オーバーアロットメント | 100,000株 |
上場時発行済み株数 | 2,500,000株 ※公募分を含む |
想定ベースの時価総額 | 約64.0億円 |
幹事団 | 岡三証券(主幹事) SBI証券 野村證券 SMBC日興証券 岩井コスモ証券 極東証券 松井証券 丸三証券 三田証券 楽天証券 |
委託見込 | 岡三オンライン DMM.com証券 |
キッズスター(248A)の事業内容と上場に伴う評判を考察してみました
想定発行価格2,560円を基に吸収金額を算出すると約17.9億円となり、オーバーアロットメントを含めると約20.5億円規模の上場となります。同社はインターネットメディア事業として、主にファミリー向けデジタルコンテンツの開発及び提供を行います。
スマートデバイスを通じて社会との繋がりを作り、子どもたちが楽しみながら「社会体験(ごっこ遊び)」ができるソリューションとして、アプリサービスの「ごっこランド」を提供しています。
想像力や発想力を育む場として人気があるようです。
※有価証券届出書引用
ごっこランドは、子どもたちが楽しみながら社会性を育むための重要な体験を創出すると共に、親御様も含めて、企業ブランド、製品及び各自治体の理解を深めることができます。
ファンの創出に繋いでいくことを可能にし、2013年5月のサービス開始以来、その利用者数は成長し続けています。
ビジネスモデルは子どもユーザーの利用を無料とする一方で、企業や団体から出店料を収受する形になっています。未就学児でも遊べるようにシンプルな操作が特徴です。
※有価証券届出書引用
「ごっこランド」アプリの配信開始以来、累計670万のダウンロード数を記録しています。
月間のプレイ回数は2,000万回を超え、多くの子育て世代に利用されているそうです。
2024年6月末データでは出店数が78店あるそうです。出店企業は「ごっこランド」を通じて自社のサービスや商品のブランディングの展開を行うことができます。
メディアで取り上げられることも多く話題のサービスだと言えそうです。
※有価証券届出書引用
BtoCサービスも提供し、NTTドコモが「ごっこランド」のデータを蓄積し、そのノウハウで「dキッズ」版に3種類の知育アプリを開発、提供したそうです。
キッズスター(248A)の株主状況とロックアップについて調べました
会社設立は2014年10月20日、東京都渋谷区神泉町9番5号に本社を構えます。代表取締役は平田全広氏(1973年6月10日生まれ51歳)、株式保有率は6.06%(117,500株)です。※2024年8月24日調べ従業員数57人で臨時雇用者1人、平均年齢39.9歳、平均勤続年数3.1年、平均年間給与5,384,000円です。
セグメントはインターネットメディア事業の単一セグメントになります。
氏名又は名称 | 所有株式数(株) | 所有株式数割合(%) | ロック |
㈱くふうカンパニー | 867,800株 | 44.76% | ○ |
穐田 誉輝 | 700,000株 | 36.11% | ○ |
平田 全広 | 117,500株 | 6.06% | ○ |
松本 健太郎 | 67,500株 | 3.48% | ○ |
金城 永典 | 67,500株 | 3.48% | ○ |
PKSHAアルゴリズム2号有限責任事業組合 | 32,200株 | 1.66% | × |
細田 正志 | 16,000株 | 0.83% | △ |
上位株主には180日間(2025年3月24日まで)のロックアップが付与されています。ロックアップ解除倍率の記載は目論見にありません。
株式会社くふうカンパニーに対しては90日間(2024年12月24日まで)のロックアップ付与、穐田誉輝氏に対しても同様に90日間のロックアップ付与となります。
ただし穐田誉輝氏は発行価格1.5倍以上でロックアップ解除が行われる条件が付いています。
上場前の第三者割当等による新株予約権の割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。
親引けはありません。
キッズスター(248A)IPOの初値予想と幹事引受け株数をチェックしました
大手初値予想は仮条件発表後に掲載を予定しています。しばらくお待ちください。最新業績予想の他、仮条件発表後のPERやPBRなども後日追記します。- 第一弾3,000円~3,800円
- 第二弾2,250円~2,650円
仮条件が2,100円~2,560円に決定し上場による吸収金額は最大で約20.5億円、時価総額は約64.0億円になります。
知名度があるため人気だと思っていましたが17.97%も下限方向に広げられています。こうなるとブックビルディングを慎重に検討しないといけません。
親子上場の材料や複数銘柄の同日上場などの悪材料もあるため厳しめに評価したほうがよさそうです。某紙では売り気配の可能性についてもコメントが出ていました。
どうやら株価設定がかなり高いため実力を超えた評価となっているようです。親会社のPERが高いせいなのかわかりませんが親会社の意向かもしれません。
修正値2,300円~2,600円
最終予想2,356円
※注目度B、引受価額2,356円
業績を確認すると2024年12月期の単独予想を確認することができました。売上8.98億円となり前期比17.54%増、経常利益1.63億円となり前期比5.16%増となります。
四半期利益は1.08億円となり前期比-0.92%減を予想しています。※外形標準課税の影響で減益となる見込み
公開価格が2,560円決定の場合の指標はEPS54.76からPER46.75倍、BPS866.64からPBR2.95倍になります。配当や株主優待の設定は現時点でありません。
また、株主名簿に実業家の穐田誉輝氏の名前があることで注目されています。奥様は菊川怜氏です。
同社のビジネスモデルは基本的に安定していて無借金経営となっています。アプリダウンロード数も伸長し今後も業績に期待できるようです。ただ収益規模がまだ小さく、ゲームアプリ等と異なり1発当てれば大きな利益が転がってくるビジネスモデルではありません。
海外ではベトナムに進出しダウンロード数が劇的に伸びているそうです。
でも株価設定が異常に高いため某紙の評価は低いみたいです。これを信じるならBBに参加しないほうがよさそうです。公募組には悩ましい案件となっています!
幹事名 | 割当株数 | 引受割合 |
岡三証券(主幹事) | 644,000株 | 92.00% |
SBI証券 | 14,000株 | 2.00% |
野村證券 | 14,000株 | 2.00% |
SMBC日興証券 | 7,000株 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 3,500株 | 0.50% |
極東証券 | 3,500株 | 0.50% |
松井証券 | 3,500株 | 0.50% |
丸三証券 | 3,500株 | 0.50% |
三田証券 | 3,500株 | 0.50% |
楽天証券 | 3,500株 | 0.50% |
岡三証券を中心として抽選に参加しておきましょう。さらに岡三オンラインからも参加しておけば当選確率が上がりそうです。
意外と店頭証券の幹事が多いため当選確率は低そうです。SBI証券はIPOチャレンジポイントを利用する方もいそうです。
平幹事からの当選は基本的に難しそうですが証券口座を開設している方は申込んでおくことをお勧めします。ネット組には厳しい幹事構成だと思います。
岡三オンライン証券のIPOルールは下記記事にまとめています。タイアップ中なので現金3,500円を貰うことができます!
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類似企業のPERやPBRを調べました
類似企業とPERやPBRは仮条件発表後に記載したいと思います。類似企業 | PER | PBR |
カラダノート(4014) | PER45.91倍 | PBR17.69倍 |
くふうカンパニー(4376) | PER56.22倍 | PBR1.56倍 |
ベビーカレンダー(7363) | PER250.18倍 | PBR1.81倍 |
ストックオプションの株数や発行価格を調べました
ストックオプション行使期間 | 株式の数 | 発行価格 |
2019年3月9日~2026年2月28日 | 85,000株 | 117.04円 |
2023年1月1日~2026年2月28日 | 44,000株 | 984.05円 |
2025年4月2日~2027年2月28日 | 9,750株 | 2,830円 |
ストックオプション(新株予約権)は129,000株が上場時に行使期限を迎えます。
発行済株式総数1,800,000株に対する新株予約権の割合は7.71%に相当します。新株予約権による潜在株式数は138,750株です。
キッズスター(248A)IPOの評価と申し込みスタンス!まとめ
キッズスターのIPOは人気が見込めると考えています。企業規模が大きいとは言えませんが知名度があります。また、くふうカンパニーと親子上場になることは覚えておきましょう。IPOの材料としては懸念材料としてとらえられる事があります。
※キッズスター公式サイト引用
「ごっこランド」の累計ダウンロード数が伸びているため上場後はもっと伸びると考えられます。現在78店の出店数も伸びるはずです。
プラットフォームとして成長余地があり子供と親の双方を巻き込んだサービスだと言えそうです。
PKSHA Technologとは今後、AIロボットとの対話や子供が夢中になっている事柄をデータ化し、子供の特性や長所を見出せるようなサービスの提供を検討しているそうです。
そのため、PKSHA Technolog(3993)と資本提携を行っているのかもしれません。
ARやメタバース、人工知能(AI)など最新技術も今後組み込まれるかもしれないそうです!
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